【恵比寿】世界報道写真展2019を今年もみてきた

【恵比寿】世界報道写真展2019を今年もみてきた

ついにこの季節がやってまいりました、世界写真報道展2019。わたしは毎年の恒例行事となっておりまして、なんと今年で通い続けて9年目でした。わたしが今年30歳なので、21歳の大学生のときから行っているんですね。わたし、本当に毎年この写真展にいくことが、いろんな意味で人生のリセットになるんです。しかし、とても刺激的な内容だから、いつも誤解を恐れて感想や意見などは最小限にしていました。だけど、今日はちょっとだけ感想を述べてみようと思う。

【世界写真報道展とは】・・・「世界報道写真展」は1955年にオランダのアムステルダムで、世界報道写真財団が発足したことにより、翌年から始まったドキュメンタリー、報道写真の展覧会です。毎年、1月~2月にかけて主に前年に撮影された写真を対象にした「世界報道写真コンテスト」が開かれ、十数人からなる国際審査員団によって選ばれた入賞作品が「世界報道写真展」作品として、世界中の約100会場で展示されます。(世界報道写真展HPより引用)
恵比寿に東京都写真美術館ってのがあるんです。恵比寿ガーデンプレイスのなかにね。とてもいい雰囲気で落ち着いていて、近くにブルーシールアイスクリームもあるし最高です。デートなんかにもよろし、わよ。わたしは毎年一人でいきますがね。基本的には毎年6月〜7月に、この東京都写真美術館で世界報道写真展は開催されています。(東京以外にも、大阪、滋賀、京都、大分など他エリアでも開催しているよ!)
この世界報道写真展は、見る人を選ぶほど衝撃的な写真が無数に展示されています。衝撃に弱い方、怖い映画などが得意ではない方、血を見るのが苦手な方、はぜったいに閲覧をお控えくださいませ。わたしがこの展示会を知ったのは2011年、当時とても話題になった大賞をとった『逃亡の罪でタリバーンに刑を宣告され、夫に耳と鼻を削ぎ落とされたアフガニスタンの女性』の写真を見たくて、訪れたものでした。(とても衝撃的な写真ですので閲覧は任意でお願いします。現在も→立命館大学国際平和ミュージアムのHPで覗くことができます。)
で、実際には、↑このような写真だけでなく、壮大な美しい自然の写真や、神秘的な動物の生態を捉えた写真、スポーツや科学、文化などさまざまな写真が展示されています。しかし、当たり前のように戦争や殺戮、飢餓や難民などの、わたしたちが普段の生活で知る由のないあまりに残酷な世界の現状がありありと写真という限られた視覚情報のなかで恐ろしいほど情報を突きつける。自分たちの生活とかけ離れすぎて、まさか本当にこの恐ろしい光景が同じ地球上で起こっているなんて、想像すらできない現実がそこには広がっている。
貧困、虐殺、食糧危機、経済破綻、政府の暴君、難病、環境汚染、いや、キリがないけど、あまりにも知らない世界が多すぎる。わたしが日々感じていた違和感やストレスなんてクソ食らえ、なに贅沢ゆーとるんじゃこの平和ボケが、と自分に毎度毎度つっこまざるを得なくなります。もちろん、わかっています。わたしがその遠く離れた世界に胸を痛めたところで、世界が平和になるわけじゃないし、誰かの命が助かるわけでもない。それでも、わたしはこのわずか30年余りでみごとに醸成された「ちきゅうのことはじぶんのこと」意識で、人類や地球のことを考えずにはおれないんです。わたしたちは、この現実を知っておかなくちゃいけない。なぜならば、いつ何が起きてもいいようにだ。つねに万全の心の準備はしておいて損はないし、いま他人事と思っていることが、いつ自分事になるかなんてわからないからね?こんなこと言うと、大抵バカにされます。「そんなことより、もっと身近なこと考えたほうがよくない?」みたいな。だけどわたしは、脳みそが宇宙規模だから考えるのをやめられませんのです。きっとこれが、わたしの運命であり使命なんだと解釈している。いつ、どうなるかわからない、どんな過酷な未来が来ても、わたしは正面から立ち向かっていきたいし、その過酷な未来は実はもう目の前にまで差し迫っている、そんな気がしているんです。決して他人事じゃない、それをいつも突きつけられる、この世界報道写真展にいくたびに、毎年その考えに行き至るのです。
今年とくに記憶に残ったのはだね、あれだね、たしかベネズエラだったかな、国がハイパーインフレを起こして国が経済破綻をしていく姿を映した長期取材写真。少し前まである程度豊かだった国が、一気に衰退をたどっていく現状。まさに信じられないけれど、どんな国だって急激に物が欠乏し、食糧がなくなる可能性があるんだっていう例なんだよね、みんな豊かな国に逃げようとするけど逃げられない、命をかけて生存をしようとする姿、うん、深く深く考えさせられた。あと、今年はLGBT系のお写真がとても多かった印象だよ。
この写真展にいくと、(わたしは平気だけど)とても残虐な写真を目にすることになる。正直わたしは、それを見たくて行っているんだと思う。このような状況を伝えてくれる記者の方、危険な地へ自らの命を顧みず写真を撮り、ここに届けてくれる存在、そういう方々へのリスペクトを込めて、きちんとその打撃をわたしの血肉にしていこうと思いました。真面目な更新でした。あでぃおす。
世界報道写真展のWEBサイトはこちら https://www.asahi.com/event/wpph/